Datacolor Spyder https://www.datacolor.com/spyder/ja/ Spyder Calibration Tools Fri, 12 Jan 2024 16:18:18 +0000 ja hourly 1 モニター校正に関する俗説と事実 https://www.datacolor.com/spyder/ja/blog/monitor-calibration-myths-facts/ Wed, 26 Jul 2023 08:51:27 +0000 https://www.datacolor.com/spyder/blog/monitor-calibration-myths-facts/ The post モニター校正に関する俗説と事実 appeared first on Datacolor Spyder.

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モニターをキャリブレーションすることは、ポストプロダクションのワークフローを効率化するだけでなく、色精度を確保するための最良の方法ですが、キャリブレーションに関する誤解があるため、この単純な作業をためらう人がいます。 カラー性能と精度はモニターの物理的な性能に依存しますが、キャリブレーションは特定のワークフロー(写真、ビデオ撮影、デジタルデザイン、コンテンツ制作など)に対してカラー性能とディスプレイの精度を最大限に引き出します。 ここでは、お使いのモニターから最大限の効果を引き出し、さらに効率的に作業できるよう、キャリブレーションに関する一般的な俗説を事実で払拭したいと思います。

俗説:キャリブレーションはディスプレイを永久に変えてしまう。

事実:ディスプレイのSpyder(スパイダー)キャリブレーションは、ICCプロファイルを通して行われます。 このプロファイルは、コンピュータのオペレーティングシステムのカラーマネジメント機能とビデオカードのルックアップテーブル(LUT)によって使用されます。 コンピュータのカラーマネージメントプログラムは、アプリケーション内で色を正しくレンダリングするためにプロファイルを使用し、ビデオカードはディスプレイへ送られる信号を補正して、色を正しくレンダリングします。

俗説:キャリブレーションは難しく、技術的な知識が必要。

事実:Spyder X(スパイダー エックス)/ Spyder X2(スパイダー エックス2)を使えば、キャリブレーションをこれ以上ないほど簡単に行えます。 実際、モニターのキャリブレーションを2分以内に完了することができます! Spyder X/X2のソフトウェアは、キャリブレーションが初めての方には、業界基準の設定をワンクリックでできるキャリブレーションオプションを提供し、完全なるカラーキャリブレーションコントロールを求める経験豊富なユーザーには、カスタマイズ設定が可能です。 キャリブレーションプロフィールの作成はSpyderソフトウェアによって自動的に行われ、ディスプレイプロフィールとして使用するためにオペレーティングシステムの適切な場所に保存されます。

俗説:キャリブレーションや正確な色が求められる作業(印刷やパッケージ作成など)は、明るい部屋で行うべきである。

事実: キャリブレーションや正確な色が求められる作業は、薄暗い部屋で行うべきであり、 頭上の照明や机上の照明は消してください。

照明環境は、ディスプレイの色の感じ方に影響を与えます。 また、明るい部屋では、写真や印刷のワークフローに適切な明るさが薄暗く見えてしまいます。 可能な限り環境照明を低く保つことで、モニターをできるだけ正確に見ることができます。

俗説:部屋の照明が少し変わっただけでも、キャリブレーションをやり直す必要がある。

事実:環境照明の小さな変化でキャリブレーションをやり直す必要はありません。 環境照明を低く保つべきですが、あなたの目、そしてキャリブレーションは小さな変化では影響を受けません。

俗説:キャリブレーションは一度だけ行えばよい。

事実:ディスプレイの精度を維持するため、キャリブレーションは、特定のワークフロー(写真、ビデオ撮影、グラフィックデザインなど)において、ディスプレイのカラー性能と精度を最大限に引き出すために定期的に行う必要があります。 ディスプレイの精度を維持するためには、定期的に行う必要がある。 事実:ディスプレイの精度を維持するため、キャリブレーションは、特定のワークフロー(写真、ビデオ撮影、グラフィックデザインなど)において、ディスプレイのカラー性能と精度を最大限に引き出すために定期的に行う必要があります。

俗説: モニターがすでに工場出荷時にキャリブレーションされているなら、キャリブレーションする必要はない。

事実:キャリブレーションは、工場出荷時にキャリブレーションされているディスプレイでも行う必要があります。 製造時のキャリブレーションは重要ですが、メーカーが特定のワークフローに合わせてキャリブレーションを行っていない場合もあり、正確性は保証されません。 また、画面の明るさ、コントラスト、色の正確さ、色温度は、時間の経過とともに徐々に変化していきます。 正しいキャリブレーションと輝度設定を自分で行い、維持することで、ディスプレイが特定のニーズに合わせてキャリブレーションされていることが保証されます。

俗説: Macのモニターはキャリブレーションの必要がない。

事実:実際にはMacのモニターも他のモニターと同様、キャリブレーションする必要があります。

俗説:キャリブレーションはすべてのモニターに適合する。

事実:同じコンピューターでも、モニターが異なると表示結果が異なり、見た目が一致しません。 モニターは、接続するコンピュータによって異なる外観を持つことがあり、 これは以下のような要因によるものです

  • 工場出荷時のキャリブレーション設定の違い。
  • バックライト技術の違い。 モニターは光源であり、モニターを隣り合わせで見たときに光源の違いを目で識別することができる。 例えば(LEDと蛍光灯が隣り合わせでどれだけ違って見えるか考えてみてください)。
  • 色域の違い。 色を表現する物理的能力が異なるモニター同士を隣り合わせに表示すると、一方のディスプレイの彩度がより高く見えることがあります。
  • モニターの角度。 IPSモニターを含め、モニターはユーザーの真正面から見たときに最高の性能を発揮します。 モニターは隣同士に設置し、ユーザーがそれぞれをできるだけ直視できるようにします。
  • 見る側の生物学的要素。 色の感じ方は人それぞれです。 Spyder X2は偏りのない装置ですが、私たちの視覚は生物学的な構成、摂取した食べ物や飲み物、さらには気分によって影響を受けます。

モニター間で最高の連続性を得るための最初のステップは、SpyderX2ソフトウェアでそれぞれのモニターに同じキャリブレーション設定(ガンマ、ホワイトポイント、輝度)を適用することです。 特定のワークフローがキャリブレーション設定を決定します。

Spyder X2 Elite(スパイダーエックスエリート)とSpyder X2 Ultra(スパイダーエックスエリートウルトラ)には、Spyder Tune(スパイダーチューン)とStudio Match(スタジオ・マッチ)と呼ばれる2つの機能があります。 これらのツールは、同じコンピュータ上または複数のコンピュータ上のモニター間で最高の連続性を実現するために使用されます。 これらの機能は、同じコンピューター上または複数のコンピューター上のモニター間で最高の連続性を実現するために使用されます。Spyder X2キャリブレーターのより詳しい情報関しては、こちらをご覧ください

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異なる光源による色彩認識 https://www.datacolor.com/spyder/ja/blog/color-perception-with-different-light-sources/ Wed, 26 Jul 2023 08:34:08 +0000 https://www.datacolor.com/spyder/blog/color-perception-with-different-light-sources/ The post 異なる光源による色彩認識 appeared first on Datacolor Spyder.

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記事作成者:オリバー・ミューズ(Oliver Mews)

色は、その色や物体を見る光源の分光組成によって違って見えることがあります。 例えば、ガソリンスタンドや街灯の人工的な光で見た真っ赤な車は、昼間に見ると全く違う色に見えます。 写真の色評価も同じ原理です。 標準的なライトボックスがなくても、昼間の曇り空の下の光で写真を撮るのがベストと判断されています。

色温度の表現例: 昼光色(6500K)、蛍光灯、白熱灯を使用したイメージ

このような色の違いは、見る光の分光組成と、見る対象物の光の反射・吸収特性の違いに起因しています。 2枚の布のように「同じ色」と思われるもので、人工光の下では同じ色に見えても、昼間の光や別の光源で見ると異なる色に見えることがあります。(メタメリズムと呼ばれる現象です)

光源はあらゆる種類の分光組成を持っており、その結果、異なる色特性を持ちます。

簡単に言うと、光源がその分光組成においてある色域を欠いているか、あるいはその色域が比例して弱くなっている場合、被照明物はその制限の中でしかその色を反射できない、ということです。

写真の視覚イメージは、光源の違いで色が大きく変化することがあります。 撮影時と全く違う色に見えたり、光源が違っても同じ色に見えたりすることがあります。 このような色の違いをうまく補正するためには、まず「本来の色基準」を決める必要があります。

光源はあらゆる種類の分光組成を持っており、その結果、異なる色特性を持ちます。

Spyder Checkr(スパイダーチェッカー)によるカラーバランスの確保

カメラの典型的な偏りの範囲を超えて写真の色が映し出されている場合、通常光源の色スペクトルに起因します。

調和のとれたカラーバランスは、正しいカラーコレクションで実現できます。 Spyder Checkr 24(スパイダーチェッカー24)やSpyder Checkrがその手助けをしてくれます。

Spyder Checkrは、発生した色差の実態を把握することで、編集時にソフトウェアで補正することを可能にします。

これは、Spyder Checkrのような基準カラーチャートのテスト画像で、非常に簡単に行うことができます。 このテストショットを対応するソフトウェアで開くと、記録された色と実際の基準色を瞬時に比較できるため、HSLカラーコントロールによる補正を行うことができます。 この色設定は、ユーザー定義設定としてRAW現像ソフトに保存されます。 これにより、同じ光で撮影されたすべての画像を、ワンクリックで確実にカラーバランスと補正を行うことができます。

同じように、2台以上の異なるカメラの色再現性も合わせることができます。 それぞれのカメラと光でスパイダーチェッカーを撮影し、ソフトウェア内で適切な色設定を行うだけでいいのです。

演色評価数とは?

一般的な演色評価数(Ra、略してCRI)は、人工光源の演色性の質を昼間の光と比較して0~100で表すものです。

Ra値の例

ここでは、さまざまな光源の演色評価数(Ra)を昼光と比較し、100が最大または最良の演色性を意味するとして、演色性の質を示す例を紹介します:

太陽光 100 Ra
電球 最大100 Ra
白色LED 65 – 98 Ra
蛍光灯 50 – 98 Ra
ハロゲンライト 60 – 95 Ra

Spyder Checkr 24

Datacolor Spyder Checkr24は、写真や映画撮影に使用するカラーリファレンスとグレーカードを組み合わせたものです。 分光学的に洗練された大型の顔料カラーパッチの精度を、ポータブルでハンディなフォーマットで、手頃な価格で提供しています。

Spyder Checkr

Spyder Checkrは、2倍の48色のカラーフィールドを備えています。 48のスペクトル面で洗練されたカラーパッチは、sRGB色空間の24の標準色に加え、より正確な肌色、中程度の彩度、ほぼ白と黒の色調のための追加シェードを含み、広いダイナミックレンジを確保します。

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ウィスペレラへのQ&A https://www.datacolor.com/spyder/ja/blog/questions-for-wisperella/ Tue, 04 Jul 2023 09:35:37 +0000 https://www.datacolor.com/spyder/blog/questions-for-wisperella/ The post ウィスペレラへのQ&A appeared first on Datacolor Spyder.

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いつ写真撮影に興味を持ち始めたのですか?

写真撮影に魅了されたのは私が10代の頃からです。私ははじめにプロとしてのメディアの扱い方を写真クラブで学びました。そして当時の先生は私に大きな影響を与え、テクノロジーの発展と同時に私のレパートリーも増えていきました。

写真撮影はあなたの趣味ですか?それともプロフェッショナルですか?

初めは趣味でしたが今は私の人生そのものです。

コンテストに応募した写真はどこでどのように撮影されたのですか? それについてのストーリーはありますか?

「Talk To Me」はウィスパーバレー(ドイツ)で撮影されました。 花の赤い部分がすぐに私の目に入り、さらに写真では花の開いた部分が口のように見え、その色がより強調されています。 それをそのままタイトルにしました。

「Hard to diges」という作品は、私たち人間がたとえどんなに消化しにくくても自然は簡単に消費し飲み込んでしまうという事実を表したものです。

「Tracing」は、キクイムシが木と樹皮の間に掘った道を表現しています。 それは迷路に似ており、非常に小さな生き物がコミュニティの中でどれほど強力であるかを示しています。 大きさと強さの象徴である樹齢何百年もの木は、気候変動による干ばつにもはや対処できなくなっています。 これを警告として呼び掛けたいと思っています。 信号効果を強調するために、光の輝きの中にすでにあった赤色を強めました。

あなたに最もインスピレーションを与えているのは誰ですか、または何ですか?

静寂の中、自然の中を歩いているときにインスピレーションが私の奥深くから湧き起こります。

あなたの写真は何にフォーカスを当てていますか?

現在は自然とマクロ写真を中心に撮影していますが、コントラストや普段あまり目にしない矛盾した状況をみた時には常に目をひかれます。

次の写真プロジェクトや次の挑戦は何ですか?

私は通常、進行中の写真プロジェクトについては話しませんが、その中でお話できるのは、私の地元の特徴に関するものということです。

あなたの写真の作業プロセスにカラーマネジメントを含めていますか?

色は私だけでなく見る人にも意識的および無意識的な影響を与えるため、カラーマネジメントは私の画像編集において本質的なものです。 私のインスタグラムアカウントを見て頂ければ私が何を言っているかをわかってもらえると思います。

あなたは写真をどうしますか?
印刷したり、ソーシャルメディアやウェブサイトに掲載したり、あるいは単にハードディスクに保存したりしますか?

展覧会やコレクターのために印刷を注文したり、 何枚かの写真はどうするかを後で決めます。 自分の作品の一部はソーシャルネットワークで共有しています。 つい最近、写真集を完成させることが出来、「TREES」というタイトルで、樹木や樹皮の写真を通して人生の道筋を表現しています。

あなたの写真についての目標はありますか? なにか夢はありますか?

写真のその瞬間や印象で人々にインスピレーションを与え、これまで意識していなかった世界に飛び込んでもらえるようにしたいと考えています。

ウィスペレラ(Wisperella)は私の分身です。 この名前は木々が生い茂る美しい渓谷に由来していて、私の写真プロジェクト「Pars Pro Toto」の一部を表していることで知られています。

ウェブサイト:

インスタグラム:

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映画監督オリバー・アストロロゴ(Oliver Astrologo)によるQ&A https://www.datacolor.com/spyder/ja/blog/qa-with-film-maker-oliver-astrologo/ Wed, 28 Jun 2023 10:53:55 +0000 https://www.datacolor.com/spyder/blog/qa-with-film-maker-oliver-astrologo/ The post 映画監督オリバー・アストロロゴ(Oliver Astrologo)によるQ&A appeared first on Datacolor Spyder.

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映画/写真撮影を始めたのはいつですか?

私のビジュアル・ストーリーテリングの旅は、写真を通じて2010年から始まりました。

趣味ですか、それとも仕事ですか?

写真が私のビジュアル・アートへの情熱に火をつけた一方で、私は映画撮影に力を注ぎ、それが私の職業となりました。

誰にもしくは何に最もインスピレーションを受けますか?

私は文化や風景の多様性から多くのインスピレーションを感じています。さまざまな場所の独特なライフスタイル、視点、美しさは、私の創造性に火をつけ、私の芸術としての表現に多くの着想を与えています。そのため、特にさまざまな旅行先の本質を探求し、捉えるプロジェクトに興味を持っています。

創作活動の重点は何ですか?

主に旅行、ファッション、自動車写真/映像撮影の分野に重点を置いています。

次のプロジェクト、次のチャレンジは何ですか?

次のプロジェクトは私にとって非常に大切で、より人間的でドキュメンタリーとしての側面が強いものになります。それぞれの場所が持つ生命の鼓動をリアルに捉えるため、私は1年間の旅に出ます。季節の移り変わりや民間伝承だけでなく、その地域の人々の日常生活、彼らの喜びや苦しみ、そして彼らの物語も撮影したいと思っています。これは単なる撮影プロジェクト以上のものになり、深くそして一コマずつ人間の物語をとらえる機会になります。

ワークフローにカラーマネージメントを取り入れていますか?

もちろんです。カラーマネジメントは私のワークフローの重要なポイントであり、写真だけでなく、映像プロジェクトにおいてもとても大切です。

なぜカラーマネージメントとカラーキャリブレーションが重要なのですか? あなたのプロセス/ワークフローはどのようなものですか?

カラーマネージメントとキャリブレーションは、様々なデバイス間で正確性と一貫性を確保するために不可欠です。私はSpyder X2(スパイダーエックス2)を利用してディスプレイをキャリブレーションし、Rec.709やHDRで作業する場合でも正しいプロファイル設定をしています。私は常に移動し、モニターのブランドを頻繁んに切り替えるため、プロジェクトのプロセスには編集する前のキャリブレーションも含まれており、プロジェクト全体を通して常にカラーチェックが必要です。

なぜカラーマネジメントを使うのですか?

カラーマネジメントは、作品の忠実度を維持し、異なるプラットフォームやデバイス間で映像が一貫して正確に見えるようにするために非常に重要です。

Spyder X2の使用経験は? どのように役立ちましたか? Spyder X2はあなたの写真をどのように変えましたか?

Spyder X2の使用は、私の経験を大きく変えました。Spyder X2を使うことで、映像の中で驚くべき色の正確さと一貫性を達成することができたのです。このツールは、私の作品の質を向上させてくれただけではなく、視聴者の感情によりよく響く色を作ることで、私のストーリーテリングを強化してくれました。

自分の作品をどのように取り扱っていますか? 印刷したり、ソーシャルメディアやウェブサイトに投稿したり、あるいは単に自身のハードディスクに保存しますか?

最初の仕事は写真でしたが、現在は主に映像をウェブサイトやソーシャルメディア、オンライン雑誌などのさまざまなプラットフォームで共有しています。私が撮影した映像は、私が一緒に仕事をしているブランドにも採用されています。印刷物は、展覧会や個人的なコレクションとして、時折楽しまれています。

映像作品についてのあなたの目標は? あなたの夢はなんですか?

世界中のさまざまな文化や風景を探索することに加え、私は物事を伝える映画作品を作ることにも情熱を持っています。私の目標は、人間の経験や人間関係、重要な社会問題にスポットを当てた魅力的なストーリーを語ることです。映画撮影の仕事を通じて、いままで語られていない物語にスポットライトを当て、人々の考えや行動を促したいと思っています。

オリバー・アストロロゴ(Oliver Astrologo)はロンドンを拠点とする世界的に有名な映像監督兼写真家で、旅行とファッションの世界における感情的なストーリーテリングで知られている。世界的なブランドとのコラボレーションで、彼の作品は主要な雑誌に掲載され、何百万人もの人々に楽しまれている。オリバーは、細部へのこだわりと画期的なポストプロダクション技術を通じて、情熱と感情を伝える能力に評判がある。

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Spyder Checkr Photoを使用したアートドキュメンテーション https://www.datacolor.com/spyder/ja/blog/art-documentation-using-spyder-checkr-photo/ Wed, 21 Jun 2023 13:08:04 +0000 https://www.datacolor.com/spyder/blog/spyder-checkr-photo%e3%82%92%e4%bd%bf%e7%94%a8%e3%81%97%e3%81%9f%e3%82%a2%e3%83%bc%e3%83%88%e3%83%89%e3%82%ad%e3%83%a5%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%86%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3/ The post Spyder Checkr Photoを使用したアートドキュメンテーション appeared first on Datacolor Spyder.

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マーカス・シュヴィーア(Marcus Schwier)は 、特に建築写真とアート写真の2つのジャンルに焦点を当て活動している、Datacolor Friends with Visionのフォトグラファーです。 この2つのジャンルは一見違うように見えても、経験豊富な建築家にとっては、実は似たようなもので、デュッセルドルフのアートアカデミーに在籍していたころの仲間が、今でも彼らの絵画やドローイング、彫刻の撮影を彼に依頼し続けています。彼の撮影した作品は、アートカタログや展覧会カタログ、書籍、ポスター、雑誌などに掲載され、その一方で、例えば、マルティン・グロピウス・バウ・ベルリン(Martin Gropius Bau Berlin)のZERO展など、主要な展覧会会場からも依頼を受けています。この展覧会で撮影した写真の1枚が、ドイツ・ミュンスターLWL美術館のカタログの表紙を飾りました。

イェルク・イメンドルフ(Jörg Immendorf)と師弟関係にあるレナータ・ヤヴォフスカ(Renata Jaworska)の展示会撮影の際マーカスに同行し、彼の仕事を肩越しに拝見させて頂くことができました。 彼の写真によって、絵画がどのように展示されたかという記録だけでなく、展覧会のカタログやアーティストブックという、展覧会が終わった後も人気のある媒体が出来上がりました。

マーカスさんは、アーティストブックやアートカタログに掲載する写真をどのように制作されているのでしょうか?

色はアーティストが意図的に選んだものであり、作品の表現と視覚効果の重要な部分なので、撮影の際では、アーティストが作品に選んだ色をすべての印刷物でまったく同じように再現することが、非常に重要になります。

そのため、一貫したカラーマネジメントで完全にキャリブレーションされたワークフローで仕事をすることは、私にとってとても不可欠なことです。

具体的にはどういったことを指すのでしょうか?そのプロセスについて何か教えてください。

私の場合、プロセスは撮影から始まります。レナータ・ヤヴォフスカ(Renata Jaworska)さんの展覧会の場合でいうと、写真はすでに美術館の一室に完璧な照明環境で吊るされていたので、私がすべきことは、カメラを写真の前にきちんと左右対称に配置することでした。歪みや手ブレを防ぐため、常に三脚を使い、画像から最適な距離を置いて撮影をしています。この類の撮影では、できるだけ低いISO値で撮影するため、露出時間を長くせざるを得ないことが多いので、手ブレは発生しやすくなります。

しかし、絵画を撮影する前に、必ずカメラのキャリブレーションを行うことが重要です。私はこれまでSpyder Checkr (スパイダー・チェッカー)をもう一台の三脚に載せ、絵の真正面に置き、カメラのキャリブレーションを行っており、これは、絵画に降り注ぐ光と同じ光がSpyder Checkrを照らす重要なポイントとなります。このようにして私はSpyder Checkrでリファレンスショットを撮影し、そして実際の作品を同じカメラ設定で撮影しています。

最近、Spyder Checkr Photo(スパイダー・チェッカー・フォト)を使い始めたとお伺いしましたが、Spyder Checkr(スパイダー・チェッカー)とプロセスは同じでしょうか?またどのような違いがあるのでしょうか?

Spyder Checkr「スパイダー・チェッカー」(左上)とSpyder Checkr Photo「スパイダー・チェッカー・フォト」(右)の比較

Spyder Checkr Photoは、Spyder Checkrより小さく、また持ち運びがしやすいので気に入っています。ハードケースに入れれば、フォトバッグの中でもしっかり保護され、その色のターゲットは極めてマットな仕上がりで説得力があります。様々な位置に設置でき、しっかり固定できますが、個人的にはもう1つ三脚ネジがあれば、2台目の三脚に設置することができるのでいいのではないかと思っています。通常、現地で使用するためのテーブルやスツールも用意してあり、Spyder Checkr Photoを三脚ヘッドの取り付け板にバランスさせることもありますが、私にとっては三脚マウントがプラスになります。

ポストプロダクション(撮影後の作業)面から述べると、Spyder Checkr Photoの効果は絶大で、アプリケーションはSpyder Checkrと同じです。

Spyder Checkr Photo(スパイダー・チェッカー・フォト)

ポストプロダクション(撮影後の作業)とはどういったものがあるのでしょうか?

重要なクライアントのプロジェクトに取り掛かる際、いつも私がコンピューターで行う最初のステップは、Spyder X(スパイダー エックス)でモニターをキャリブレーションすることです。モニターだけが写真の色を判断できる唯一の方法であるため、安全策として、前回のキャリブレーションからモニターの設定が大きく変わっていなくても、約2分間の再キャリブレーションは、常に重要な作業となります。

ポストプロダクション(撮影後の作業)では、通常Lightroomで作業し、まずイメージをカタログに読み込みます。その後、Spyder Checkr Photoが表示されているイメージ領域のみが見えるように、リファレンスショット(reference shot)に専念し、画像をトリミングします。次に、アイドロッパーを使用してカラーテンパレチャーを設定します。これは、ホワイト、グレー、およびブラックのターゲットを使用して簡単に行えます。明るさはその後、約90~95%に設定し、ヒストグラムのブラックは約4%になるべきです。

その後、リファレンス画像をエクスポートして、Datacolor Spyder Checkrソフトウェアに読み込みます。ここでは、ソフトウェアが自動的にカラーパッチの上にカラースクエアを配置しますが、配置を調整することも可能です。小さな四角形が正しいカラーフィールドに配置されることが重要ですが、ど真ん中である必要はありません。

モード(印刷用測色)を選択し、残りはソフトウェアに従い、撮影した色値とターゲット色値との差を補正するプロファイルを作成します。これをLightroom用のカラープロファイルとして保存しておけば、再起動後でもLightroomの環境設定から簡単に取得でき、絵画の写真に適用することができます。

ただし、これは撮影中に照明条件が変化していない場合にのみ有効でありますが、アート撮影する際には常に制御され一貫した照明条件の下で作業するため、私にとっては全く問題ではありません。また、撮影中にカメラやレンズを変更した場合は、Spyder Checkr Photoでリファレンス撮影をやり直さないといけません。

Lightroomでカラープロファイルを適用すると、ファイルの色と作品の色が一致するように色補正された写真ができあがります。あとは、必要に応じてコントラストなどの細かい調整をします。

印刷物で色を完璧に再現するために、どのような工夫をされているのでしょうか?

私は印刷機のICCプロファイルを使って作業しています。良い印刷会社であれば、ICCプロファイルを提供してくれるので、それを自分のソフトウェアに取り込んでソフトプルーフとして使用しています。ソフトプルーフで、印刷物の仕上がりを画面上でプレビューし、色のズレがないかどうかを判断し、必要であればここで修正することができます。

全ての写真:© Marcus Schwier

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著者について – マーカス・シュヴィーア(Marcus Schwier)

1964年生まれ。デュッセルドルフアートアカデミー(Düsseldorf Art Academy)で建築学を学び、その後写真を学ぶ。そのため、建築写真と芸術写真を組み合わせた写真を中心に撮影している。1998年以来、様々なプロジェクトに関する20冊近くの図版集を出版している。彼の写真は定期的に展示され、国際的な新聞や雑誌に掲載されている。

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カラーマネジメントとは? https://www.datacolor.com/spyder/ja/blog/what-is-color-management/ Wed, 21 Jun 2023 12:32:33 +0000 https://www.datacolor.com/spyder/blog/%e3%82%ab%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%82%b8%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%88%e3%81%a8%e3%81%af%ef%bc%9f/ The post カラーマネジメントとは? appeared first on Datacolor Spyder.

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デジタルイメージングシステムにおいて、カラーマネジメントは、様々なデバイスで色表現の一貫性を確保するデジタルコミュニケーションを作成するために設計された技術およびベストプラクティスを含んでいます。デジタルワークフローでは、情報が保存され、レンダリングされ、出力されます。カラーマネジメントは、デバイス間の情報を効果的に利用できるよう、デバイスのカラー出力を補正し、数値化するために使用されます。

上図の写真家の典型的なワークフローを見ると、情報が収集され機器間で共有が行われる際の全てのポイントが分かります:

  • カメラが意図した通りにシーンを撮影できること
  • コンピュータがディスプレイに画像を正確に表示できること
  • 画像に加えた編集を効果的に確認できること
  • スクリーンからプリントまで、一貫した結果を得れられること

しかし残念ながら、上記のケースではカラーマネジメントが行われておらず、結果的にフォトグラファーの期待に応えることができていません。

フォトグラファーにとってにカラーマネジメントは、ワークフローの中の次の3つの異なる場所で発生しております:キャプチャー、編集、出力(プリント)。Datacolorは、これらのワークフローの各プロセスに対応したカラーマネジメントツールを提供しています:

キャプチャー (Capture) – カラーマネジメントにより、カメラと編集ソフトを連携させることで、正確な色と光を捉えて、周囲の世界を撮影することを可能にします。

カラーマネジメントツール:

  • Spyder Checkr 商品 – Spyder Checkr (スパイダー チェッカー), Spyder Checkr 24 (スパイダー チェッカー 24): キャリブレーションソフトウェアがテスト写真の結果を分析し、瞬時にプロファイルを作成します。このプロファイルは、Adobe Photoshop、Adobe Lightroom、Hasselblad PhocusなどのRAW読み込みソフトウェアでワークフローに適用し、自動色補正を行うことができます。SpyderCube (スパイダーキューブ) – あらゆる光の条件下で1枚のリファレンスショットを撮影し、一連の写真全体のホワイトバランス、露出、黒レベル、明るさを最初から設定することで、RAW処理を加速させることができます。

編集 – カラーマネジメントは、デジタルの窓口であるディスプレイの色の調整に使用されます。デジタルの世界を正確に見せることで、正確な画像を見ることができ、効果的な編集をすることができます。

カラーマネジメントツール:

  • Spyder X 商品 – Spyder X Pro (スパイダーエックスプロ), Spyder X Elite (スパイダーエックスエリート) Datacolorが提供する、最も速く、最も正確で、最も使いやすいモニターキャリブレーションツールです。先進のレンズベース技術により、より正確なスクリーンカラー、シャドーディテール、ホワイトバランスで、より高いレベルのカラー精度の実現を可能にし、見たものをそのまま得ることができます。

出力(プリント) – カラーマネジメントは、用紙やプリンター用のプロファイルを作成し、ディスプレイや意図したビジョンと一致するプリントを作成するために使用されます。

カラーマネジメントツール:

  • SpyderPrint (スパイダープリント) – 印刷する際の無駄な紙やインクを削減することが可能です。ソフトウェア上でプリンター、インク、メディアの組み合わせを自由に選択し、ICC規格に準拠したカスタムプロファイルをいくつも作成することができます。

写真撮影(キャプチャ、編集、出力)において私たちが期待しているのは、「WYSIWYG(What You See is What You Get)」ワークフローで作業できているかということです。私たち人間にとって視覚情報は非常に重要であり、自分の目と直感を信用して作品を作っています。カラーマネージメントを使うことで、ワークフローの期待に応え、写真のビジョンを実現することができるのです。

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Spyder X2 – “ローキー” & “ハイキー”のポートレート撮影のヒント https://www.datacolor.com/spyder/ja/blog/spyder-x2-the-key-to-low-key-high-key-portraits/ Mon, 12 Jun 2023 10:03:19 +0000 https://www.datacolor.com/spyder/blog/spyder-x2-the-key-to-low-key-high-key-portraits/ 私たちは、適切にキャリブレーションされたモニターで作業することの重要性を、特にリアルタイムでテザー画像を閲覧・編集する際には軽視しがちです。クライアントがその場にいて、印刷プロセス中に、印刷物であれデジタル素材であれ、自分が見ていたものがきちんとクライアントに納品されなかった場合、大変なことになります。私自身もこのような経験をしたことがあります。

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私たちは、適切にキャリブレーションされたモニターで作業することの重要性を、特にリアルタイムでテザー画像を閲覧・編集する際には軽視しがちです。クライアントがその場にいて、印刷プロセス中に、印刷物であれデジタル素材であれ、自分が見ていたものがきちんとクライアントに納品されなかった場合、大変なことになります。私自身もこのような経験をしたことがあります。

画像処理の基礎は、正確さ、一貫性、わかりやすさに大きく依存しています。そのため、私はスタジオでも現場でもディスプレイのキャリブレーションを行っています。また、Spyder X2 Ultra(スパイダーエックス2ウルトラ)のStudio Matchオプションを使えば、デスクトップとノートパソコンのディスプレイの明度と色温度の両方を、可能な限り視覚的に一致するように調整することができます。 一般的に信じられているのとは反対に、このプロセスは非常に自然で、決して押し付けがましい作業ではありません。補正や特殊効果のために照明にカラーフィルターを使用することが多い私にとって、このプロセスは非常に重要であり、適切にキャリブレーションされたディスプレイ上で計算された色調整を行うことで、後処理での作業が大幅に軽減されます。

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(ローキー vs. ハイキー)

ローキースタイルのポートレートでは、顔が画像の中で最も明るく照らされた部分となり、ハイキーとは逆に、顔がポートレートの中で暗い値にあります。簡単に言えば、ローキーであろうとハイキーであろうと、照明のコントラストと値によって、顔は常にポートレートの中で際立つのです。このように、画像を後処理する際に黒と白のポイントを特定するには、正しくキャリブレーションされたモニターで常に行う必要があります。

実際にあった例をご紹介します。 最近、私は古いコンピューターの調整をし、広告の校正刷りをしていました。すると、画像は暗く、黒い部分に詳細が失われており、ファイルを確認した後、原因はキャリブレーションされていないモニターだということが判明しました。私のワークスペースは、自然光がたくさん入る出窓のそばにあり、モニターが自動ディスプレイ調整に設定されていることも相まって、災いのもとなりました。また、自動調整を必要以上に明るく設定していたため、画像の階調範囲を下げてしまい、その結果、黒のディテールが失われ、暗く濁った画像を再現してしまいました。これは、正確なローキー画像を再現しようとするカメラマンが犯しがちな間違いのひとつだと私は思います。 ハイキー画像を扱うときにも同じことが起こり、白がくすんで見えたり、反対にハイライトが切れて見えたりします。

ローキープロジェクト

最近、シンガーソングライターのタリア(Talia)の、音楽レーベルのイメージを制作しています。夜明けに撮影しなければならないダークで控えめなムードが必要なイメージもあれば、サンセットに映ったシルエットを撮影しなければならないイメージもあるため、撮影は数回に渡って行われました。どちらの撮影も、ライティングや技術的な面をリアルタイムで調整し、クリエイティブな選択をするため、テザー撮影を行いました。

最初の撮影はイースターの日曜日の夕焼け時に行われました。私はサンタモニカに住んでいて、カリフォルニアは常に晴れていますが、この日は珍しく大気の低気圧で濃い霧発生していました。とても不気味で非現実的な感じで、予定していた日光の明るいバックライトとは全く異なる状況でしたが、音楽のタイトルが「ムーン・キス」で、暗い照明条件はテーマに合っていたため気にせずに、この時間にローキーなイメージを撮影することにしました。目的は、タリアが月と踊っているかのようなダンスのシリーズを作成することで、ポージングに柔らかい動きを出すことでした。また、彼女の顔はグラマラスですが、深い思慮の表情を見せ、美しさ/グラマーを控えめに表現し、タイトで美しいショットも候補に入れました。パシフィックコーストハイウェイを走りながら、撮影に最適な場所を探し、砂と水の上に岩で高く形成された桟橋を見つけました。これは完璧でした。タリアは走路として桟橋を使うことができ、私もノートパソコンとカメラ機材を濡らすことなくセットアップできました。以下は撮影の詳細です:

照明と技術のノート

照明条件が悪く、アシスタントがいなかったため、機材を最小限に抑えたシンプルなセットアップを選ぶ必要がありました。太陽が競合要因ではなくなったので、Nissin compact flashes(ニッシンコンパクトフラッシュ)とRogue(ローグ)のカメラ補正器を持ち運ぶことにしました。一つ目目は160wsの相当出力がある、パワフルなMG10で、二つ目目はこの撮影に十分なパワーのあるコンパクトなMG80 Proでしたが、暗い照明条件を考慮し、パワー使用量は最小限に抑えました。ローキーなイメージを作成する際には、被写体に当たる光の量に特に注意を払う必要があります。光が十分にないと、平面的なポートレートになり、逆に光が過剰すぎると、カメラのフラッシュを使ったような不自然な見た目になる可能性があります。以下は撮影セッションの詳細です:

Nissin Compact 2(ニッシンコンパクト2)のライトセットアップとSpyder X2 Ultra

  1. シーンのスキャン – まず、自然光の方向を把握しました。曇り空であったにもかかわらず、北西から明るさを感じることができたので、この方向を参考にし、人工照明の配置を決めて仮設のスタジオを設置しました。暗い照明条件のため、三脚の視点から最適なアングルを考慮し、また、ライトとリフレクターの配置も検討し、特定のカメラ補正器を使用して光の質を再現しました。一般的に、私はシーンのコントラスト比を被写体の顔のコントラスト比に合わせるのが好きです。また、この時点で考慮するべきその他の点は、ディスプレイの設置場所です。理想的には直射日光から避けるべきですが、今回は問題ありませんでした。
  2. ワークスペースの準備 – 現場での作業はスタジオでの作業とはかなり異なります。主な問題の一つは、ラップトップの画面に反射光が当たることです。通常、画面を適切に見るためにフードを設置して画面に影を作る必要があります。今回は幸運なことに、完全に曇り空だったため問題ありませんでした。はじめのセットアップが終了したら、テザリングケーブルとカメラをラップトップに接続し、すべてをアップルボックスの上に配置します。これは必要に応じて別の場所に再セットアップするのを簡単にするためです。スローシャッタースピードで撮影した三脚を使う場合、動きやすい環境を作りたいので、シンプルな配置を心掛けています。このプロセス中に、撮影するカメラのアングルを決定し、選んだレンズで三脚にカメラをセットアップします。通常、使用するレンズやリモコン、アクセサリーをおくマットを準備しておきます。
  3. Spyder X2 Ultraを使った現場でのキャリブレーション – 写真家として、画面上で見ているものが正確に再現されるかどうかは、最も不確かなことの一つです。特に、メディア(印刷物)またはデジタル素材の場合、途中で他の意思決定者が調整を行う可能性がある場合です。これは、Best Buy(アメリカにある家電量販店チェーン)で大型テレビを買った時のことを思い出させます。入店すると、さまざまな色域、コントラスト、全体の明るさの異なる多くの画面があります。モニターも同様で、多くのメーカーやブランドで暖かみや冷たさの違いといった特定の色の偏りがあります。モニターのキャリブレーションを行わなければ、本来のあるべき色合いとは異なるものを見る可能性があります。キャリブレーションプロセスは非常に重要であり、わずか2分費やすだけで、後処理の手間を大幅に省くことができます。新しいSpyder X2 Ultraは、レンズベースのセンサーを備え、モニターの全色域をスキャンして、作業環境に合わせたカラープロファイルを作成してくれます。システムの技術的な側面を直感的に識別し、キャリブレーションプロセスを段階的に案内してくれます。キャリブレーションを行うことに対して抵抗感を持つ人もいるかもしれませんが、簡単な設定プロセスに従いこの撮影で使った古いノートパソコンに行なったところ、画面の明るさを調整する必要があることが分かりました。高度なソフトウェアが撮影時の悩ましい判断作業を排除し、使いやすいアプローチで全体のプロセスをわかりやすくしてくれます。最初の時点から、メニューがコンピュータのウォームアップとコントラスト、モニターの設定をリセットするように注意を促してくれます。
    前にも述べているように、私は長年、このオプションを無効にするというアラートを読んで修正するまで、キャリブレーションを行なったあとですら自動補正を設定して作業していました。この撮影では、私は自宅のスタジオとは全く異なる条件で作業しており、自然光と環境光の組み合わせがある暗く厚い霧の中での撮影は初めてでした。キャリブレーションは、ローキーとハイキーのポートレート、または白黒写真を微調整する際に非常に重要です。2分間の素早いキャリブレーションの後、キャリブレーション前後の画面を参照することができるので、その結果に驚かれるかもしれません!ほとんどのテザー撮影では、撮影中に照明の調整を行い、影に細心の注意を払い、詳細を保持するようにしています。キャリブレーションされていないモニターでは、黒と白の値の誤った表現が発生し、黒がアンダーエクスポーズしたり、白がオーバーエクスポーズしたりすることがあります。被写体に対してオーバーに照明を施さず、シーンの全体的な感情表現を保つことが非常に重要です。
  4. 周囲の露光の測定 – 多くの写真家は、ライトメーターを使わなくなったり、持っていない場合もありますが、私は写真を始めた頃に買ったメーターを今でも使っています。これは、ポートレート撮影を始める前に最適なスタート地点を常に提供してくれます。いくつかの課題に直面しましたが、このメーターのおかげで正確な撮影ができました。照明条件は暗く、被写体は撮影の一部で動く予定でしたので、シャッタースピードの選択が重要であり、また、ビューティショットのクローズアップでは絞りも重要でした。ビューティショットでは、フラッシュと環境光の組み合わせから均等な光を保つため、顔の上部、側面、下部をメーターで測定しました。最終的な露出の詳細でも確認できる様に、メーターのおかげで最適な露出トライアングルのオプションを見つけることができました。また、ローキーなイメージの影の詳細を確保するため、撮影した画像をノートパソコンで確認する予定でした。
  5. ライティングとカメラ補正器 – ローキーなイメージの場合、私はライティングを非常にシンプルにし、タリアの顔を包み込むように光を広げるRogue Dome(ローグドーム)補正器を使用したキーライトと、高いコントラストのショットではRogue Flash Bender(ローグフラッシュベンダー)を使用して、顔により光を集中させました。キーライトはNissin M10(ニッシンンM10)で、Air 10コマンダーをカメラに装着し、異なる出力(¼から½)で調整しましたが、フルパワーでは使用しませんでした。フィルオプションとして、私は二つの方法を使用しました。一つはシャッタースピードを遅くして環境光をフィルとして利用すること、もう一つはNissin MG80(ニッシンMG80)を使用し、白いサテンの傘をカメラの軸の真後ろに配置して、影が完全に黒くならないようにしました。そして、モニターから確認しながら、調整を行いました。
  1. 一つ目のセットアップ – この日の最初のセットアップは、「ムーンキス」のダンスショットでした。目的は、タリアが環境や海と一体化し、まるで水面から浮かび上がっているように捉えることでした。

露出:1/750秒 @ F値8 ISO 100 焦点距離50mm

そこで、海の高台にある桟橋から最適な視点を確保することができました。可変ズームレンズを使用することで、私たちの視点から岸までの約30フィート(約9メートル)の距離を縮めることができました。これにより、タリアが海面から浮かび上がっているようなダンスの幻想が生まれました。最初に行ったのは、環境光の露出を決定することでした。ミックスライト(フラッシュと環境光)のポートレートを撮影する際は、環境光がキーライト源やフィルとしての役割を果たすかを判断し、シーン全体の雰囲気を把握するために露出の調節を行いました。よりシネマティックな雰囲気やムーディな感じを出すために、シャッタースピードを上げて背景を2段階アンダーエクスポーズしました。この最初のセットアップでは、シャッタースピードを1/750秒にすることで、暗くドラマティックなシーンが保たれ、ゆっくりしたダンスの動きを捉えながら、シャープな画像を撮影することができました。

次に、被写体に光を当てる段階に移りました。使用するカメラ補正器のタイプを慎重に選択することは非常に重要です。例えば、この場合、ビューティーディッシュを使うとシーン全体が照らされ、その結果、不自然な印象になってしまいます。そのため、私はNissin MG10にRogue Flash Diffuser Dome(ローグフラッシュディフューザードーム)を使用することにしました。派手な作業でも複雑な作業でもありませんが、非常に効果的です。この補正器の特性により、光はドーム内で包み込まれ、適切な出力、高さ、角度で配置することで、まるで月や太陽が空から覗いているようなかすかな上方向の光を再現することができました。

コンパクトなNissin Carbon Fiber Light Stand(ニッシンカーボンファイバーライトスタンド)と Ball Head(ボールヘッド)のスイベルを使用し、高さ約10フィート(約3メートル)に設置してカメラをタリアの後ろに配置しました。これにより、彼女の顔に向かって低い角度の指向性を精密に調整することができました。そして、ディスプレイを確認した後、いくつかの微調整を行いました。特に、Air 10リモートから直接キーライトの出力を調整し、環境光とフラッシュの間の自然なバランスを保ちました。また、Spyder Checkr(スパイダーチェッカー)でニュートラルなホワイトバランスを記録し、Lightroom®のアイドロッパーツールを使用してセッション全体で正確で一貫性のある肌のトーンを保ち、露出を変えながら、以下の露出を決定しました。

最終露光値:1/500秒、F値6.8

  1. 二つ目のセットアップ – 二つ目のセットアップでは、シーンのドラマを高めることにしました。光をより集中させ、シネマティックなルックを演出しました。この一連の画像では、タリアに岩の上にリラックスして座ってもらい、横を向いているポーズから正面をカメラに向けているポーズまで様々なポーズを試しました。私たちはこのシリーズを3/4のフレーミングで撮影することに決めため、タリアは様々な手のポーズをし、見る人の興味を引く要素を加えました。

最終露光値:1/500秒、F値6.8

また、カメラの角度を少し低く変え、薄い灰色の空をより強調するために対比を追加しました。キーライトには、DomeからRogue Flash Bender 3XL(ローグフラッシュベンダー3XL)に変更し、ストリップグリッドを使用しました。この補正器は素晴らしい形状変更能力を持っているため、彼女の顔に当てる光量にだけ集中することができました。また、光の位置を彼女の上方に数フィート下げました。光が近くにあるにもかかわらず、拡散素材と追加のグリッドのおかげで、パワーの量は同じままでした。また、環境光の露出を1/500秒から1/1000秒に減らし、レンズの絞りをF値を6.8から4に開放し、彼女の顔によりフロントフィルをもたらしました。

注意:フラッシュと環境光を組み合わせる場合、実質的に二つの露光を重ね合わせています。一つはシャッタースピードで制御された環境光で、もう一つは絞りで制御されたフラッシュです。絞りは、フラッシュと環境光でセンサーに取り込まれる光の単位を調整します。このセットアップにバリエーションを加えるために、私はカメラの軸近くに白いサテンの傘を追加し、F値を4にし、弱いフィル光として設定しました。(下記参照)

    1. 三つ目のセットアップ(ビューティーショット) – 第三のセットアップでは、面白いほどに見た目を完全に変えました。ビューティーショットのクローズアップだったので、低キーのシネマティックなポートレートから明るくハイキーなポートレートに変更することにしました。ライティングと環境光の調整方法だけを変え、シーン全体はそのままです。まるで誰かがライトをつけたかのような効果が生まれました。ローキーの画像を作成する際には、影のディテールが簡単に失われることがありますが、ハイキーの画像を作成する際にも、逆の現象が起こることがあります。ハイキーの画像ではハイライトの露出が重要であり、ディテールを保持するためにライトメーターを使用する必要があります。同じく、適切にキャリブレートされたモニター上でもこれらの調整を行うことが重要です。Spyder X2 Ultraのソフトウェアが、黒と白のポイントのクイック分析を実行し、調整を行ってくれるので、見えているものが真の値であることに確信を得ることができます。その後、キャプチャーソフトウェア内でライトと露出値の両方の調整を適切に行いました。このビューティーショットのシリーズでは、Taliaの目や特徴にハイライトを当てようと露出の限界に挑戦しました。ハイキーのポートレートは露出値を通してポートレートの顔を最も目立たせていることに焦点を当てていることを覚えておいてください。
テクニカルノート: 最後のビューティーポートレートにおいて、伝統的なクローズアップを捉えつつ、同時に体の仕草と霧がかった海の美しい背景を取り入れたかったのです。そこで、2つのカメラを使って撮影することにしました。一つは自由にカメラの角度を変えることができる45mmのレンズのミラーレスカメラを使いました(下記参照)。環境光が少なかったため、シャッタースピードとともに絞りを考慮して、シャープな画像を確保する必要がありました。
Hernan-Rodrigues-Low-Key-High-Key-Image5

最終露光値: 1/200秒、F値3.5、ISO 400

Hernan-Rodrigues-Low-Key-High-Key-Image8

最終露光値: 1/250秒、F値4、ISO 400

二つ目のカメラは、50-110mmのレンズを装備しているHasselblad HD3(ハッセルブラッドHD3)で、20年以上前のものですが、私のお気に入りです。現代の技術でも、このカメラが再現する自然なスタイルのイメージを完全に再現するのはまだ難しいです。古いCCDセンサーでもヴィンテージのフィルムのような魅力を持っています。欠点は、カメラとレンズが非常に重いため、遅いシャッタースピードの露光には三脚が必要でした。Taliaが岩の上で座りやすい位置を見つけた後、いくつかのブラケット撮影のテストを行い、ノートパソコンで確認しました。速いシャッタースピードで撮影したものはよりドラマティックな雰囲気になりましたが、私たちは明るくて「軽やかな」ポートレートを望んでいたので、シャッタースピードを引っ張り環境光とフラッシュの完璧なバランスを得ることができました。また、ラッキーなことにシャッターを押した瞬間、Taliaの髪に水のしずくが流れる様子をカメラに捉えることができました。

最終露光値: 1/45秒、F値4.8、ISO 100

これらのセットアップのキーライトには、コンパクトなNissin MG80を使用し、パワーを1/2に設定しました。そして、高さ5フィート(約1.5メートル)にRogueのサテンの傘を設置し、彼女の顔に直接カメラを向けました。

現場で今回のセッションの撮影を全て確認した後、私たちは必要なショットを確実に撮影できたと確信していました。新しいSpyder X2 Ultraの先進的なテクノロジーを使い現場でキャリブレーションを行うことで、安心感を得ることができました。有名人との仕事は、エージェントやマネージャー、アートディレクターと一緒に仕事をする際に非常にストレスを感じることがありますが、X2 Ultraのキャリブレーションプロセスを行うことにより、正確で一貫性のある色をキャプチャから印刷の工程で得ることができます。新しい先進的なソフトウェアから得る追加の利点は、ノートパソコンを自分のスタジオのワークステーションに合わせることもできるということです。現場で撮影したものが、自分のスタジオで作業する際にも正確に再現されることが分かります。

始まりは霧深い、曇り空のイースターの日でしたが、最終的にはタリアの初の音楽リリースのローンチのための素晴らしいポートレートシリーズを撮影することができました。人々は「人生がレモンをくれたら、レモネードを作れ(人生に柿一つ)」と言いますが、人生がレモンをくれたら、そのレモンを楽しんでください!

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水: 青い惑星 https://www.datacolor.com/spyder/ja/blog/water-the-blue-planet/ Tue, 26 Jul 2022 09:00:39 +0000 https://www.datacolor.com/spyder/blog/water-the-blue-planet/ The post 水: 青い惑星 appeared first on Datacolor Spyder.

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私たちは青い世界に生きています。その青さは非常に強いもので、私たちの惑星はしばしば青い惑星と称されます。

水はさまざまな場面で私たちの世界を包み込んでおり、大洋が私たちを取り囲み、川が風景の中を蛇行して流れ、極圏では氷山が劇的な形状を形成します。雨は新しい命を生み出し、私たちの命を維持してくれています。水がなければ、生命は存在しません。水という物質の重要性は地球上のすべての生命にとって不可欠なもので、私たちの日常生活はその存在によって支えられています。

海洋は私の一生を通じて私を魅了し、インスパイアしてきました。私が住んでいる島(イギリス)では、海岸線は旅行するには決して遠すぎず、まためずらしい場所でもありません。子供時代の海岸での夏の日の思い出が今でも私の記憶に残っています。海岸で暮らす人々は、過去から現在まで海岸にまつわる思い出を常に持っています。海とのつながりは、幸福感、興味、そして時には恐怖感さえも引き起こします。

写真の観点から言えば、私は各撮影を異なるアプローチで行い、撮影時の条件に応じてアプローチを変えます。北半球での冬の数ヶ月はドラマチックで雰囲気のあるシーンを撮影できますが、一方で夏はより平和で穏やかな場面に出会うことができます。それぞれの季節は写真家にとって「特別な瞬間」を捉えるための創造的な機会を提供してくれます。私は常に水を写真撮影のインスピレーションとして見つけてきました。水の形状と質感は非常に魅力的なものです。

水を撮影する際の私の好みとしては、荒れた天候で撮影することです。荒天下の撮影では私たち写真家にとって挑戦的なことが多い反面、ショットが成功するとその分の努力は報われます。猛烈な風と雨との戦いは、時には困難です。これらの経験を通じて、目的地へのトレッキング中でさえ、快適な家に戻りたいという考えが私の心によぎることがあります。それでもなお、私たちは完璧なショットを追求するために前に進んでいます。

水、特に波を撮影することが好きです。過去3年間、中毒といえるほど波の撮影に熱中しました。たまには景色を変えて森のシーンを選択することもありますが、結局は森を通り抜け海岸に向かい、波を撮影してしまっています。波が割れる様子を見ていると非常に魅了されるものがあり、ほとんど催眠状態と近いような感じがあります。

冬の嵐は見る価値がある素晴らしい光景です。ここに写っているほとんどの画像は、この時期に撮影されました。北大西洋は冬になると活発な活動に突入することがあります。低気圧が発達し、勢いを増して英国の西海岸に近づいてきます。

天気予報やチャートの最新情報を確認し、これらの嵐が形になっていく過程を追いながら、進行状況を追いかけることは重要です。これらの追加知識は、嵐が到来した際に最適な撮影場所を予測するのに役立ちます。上空の条件も重要です。暗い雲が出るのか?太陽の光が差し込む予定か?異なる条件が水の見た目を変えてくれます。光が差す日は鮮やかな色を捉えるのに最適です。光が降り注ぐ日のキラキラした模様も撮影にとって理想的です。不吉な雰囲気の空模様は逆の効果をもたらし、海を不気味な外観にします。これらが私のお気に入りの撮影日です。

自然は非常に魅力的で謙虚なもので、私たちはしばしばその瞬間に没頭してしまいます。写真は多くの創造的な可能性を提供する強力なツールです。シャッタースピードはカメラ内での主要な創造手段です。シャッタースピードを遅くすることで動きをぼかし、速いシャッタースピードで動きを凍結させることができます。どちらのテクニックも、現場で異なる結果を得るために試してみる価値があります。明るい条件で撮影する場合は、シャッタースピードを遅くするためにレンズにフィルターをかける必要があり、中性密度フィルターが最適な選択肢となります。

私たち写真家が、理想的な条件を望む一方で、自然はなかなかそうとはいきません。物事が望んだ通りに進まないと、ネガティブな考えに陥りやすいですが、ポジティブな態度を保つことは、創造的なアイデアを保つ上で重要です。現状に適応することで、新しいチャンスが広がります。

嵐を撮影する際に起こることを私の経験から一つ例として紹介します。冬の嵐はしばしば厚い雲と雨を伴います。これにより、多くの光がない中で高速シャッタースピードを使用するのが難しくなります。ISOを上げるか、絞りを下げて補正することができますが、これらはトレードオフの関係にあり、被写界深度の喪失や画像の視覚的なノイズの増加をもたらします。この状況では、私はしばしば長時間露光のショットに切り替えます。

時には、予想された通りに嵐が到来しないこともあります。がっかりして帰る代わりに、海の表面のテクスチャを撮影したり、望遠レンズを使ってシーン内の小さなディテールを見つけるようにします。条件に関係なく、いつも捉えるべきものがあります。時には、少し探す努力が必要です。私は色が私の写真作品に重要な役割を果たしていると感じており、正しい色のバランスを実現するためにDatacolorの製品を頼りにしています。

水は私の写真の真のインスピレーションです。自分の技術に没頭すると、無限の可能性を発見できます。そして水は、そのような可能性を追求するための数多くの機会を提供してくれます。私はここ数年このテーマに魅了されてきました。あなたにも同じようになっていただけることを願っています。

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著者について – マーク・ドブソン(Mark Dobson)

イギリスのコーンウォールの最南西部に拠点を置いています。

写真は私の生涯の情熱であり、キャリアです。私のプロとしてのキャリアは2018年2月に始まり、これまでに私が撮影した海の写真は国内の写真雑誌で広く掲載され、またロンドンのギャラリーで展示され、全国のコンテスト(Coastal View Winner 2019 – Shipwrecked Mariners Ultimate Sea View Awards)でも受賞しました。

私は常に海の近くにいます。イギリスのコーンウォールの海岸で写真ワークショップを主催し、世界中のさまざまな場所でも同様のワークショップを開催しています。現在、私は他のイギリスの海景写真家と協力し、写真ワークショップを拡大しています。

写真のジャンル:海景と波の写真

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撮影時のカラーコーディネートの最も簡単な方法 https://www.datacolor.com/spyder/ja/blog/the-easiest-way-to-color-coordinate-your-photo-shoot/ Wed, 26 Jan 2022 09:00:38 +0000 https://www.datacolor.com/spyder/blog/the-easiest-way-to-color-coordinate-your-photo-shoot/ The post 撮影時のカラーコーディネートの最も簡単な方法 appeared first on Datacolor Spyder.

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ColorReader EZ(カラーリーダーEZ)とSavage Universal(サベージユニバーサル)の背景を使えば、写真撮影のカラーコーディネートがかつてないほど簡単になります。ColorReader EZはポケットサイズのBluetooth対応のカラーマッチングデバイスで、対象物の色の表面をすばやくスキャンし、Savage Universalの背景色とのマッチング(さらにペイントカラー、RBG、Hex、CIE Labカラーデータ)を瞬時に見つけることができます。このポータブルデバイスと付属のモバイルアプリを使えば、クライアント、プロジェクト、パレット、テーマによるカラーマッチを簡単にスキャンし、構成することができます。また、カラーマッチやパレットを作成するのと同じぐらい早く簡単に、クライアントやスタッフなど誰とでも共有することができます!

スランテッド・レンズ(Slanted Lens)のジェイ・P・モーガン(Jay P. Morgan)は最近、メーガン・アンバー(Megan Amber)と行ったモノクロームポートレートに関するコーナーでColorReader EZを使用しました。こちらからご覧いただけます。

こちらよりYouTube動画もご覧頂けます:

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カメラのプレビュー画像の精度 https://www.datacolor.com/spyder/ja/blog/how-accurate-is-your-cameras-preview-image/ Thu, 07 May 2020 09:00:13 +0000 https://www.datacolor.com/spyder/blog/how-accurate-is-your-cameras-preview-image/ The post カメラのプレビュー画像の精度 appeared first on Datacolor Spyder.

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デジタルの写真を確認する際、最初に見るのはカメラ背面の画面だと思います。しかし、その画像プレビューや、カメラに表示されるヒストグラムはどれだけ信頼性があるでしょうか。さらに言うと、撮影した写真のあまり正確でない情報が与えられている場合もあるのではないでしょうか?今回はこの疑問について、主にRawファイルでの露出に焦点をあてて考えてみたいと思います。

カメラのプレビューはRawファイルではない

最初にカメラのプレビュー画像について理解しておくべきことは、ほとんどの場合実際のRawファイルのプレビューではなく、その場で作成される小さなJPEGプレビューです。カメラの設定によっては、コントラストや彩度をわずかに上げるための追加調整も適用されています。これはJPEGモードで撮影しているときに、カメラがファイルに何らかの調整を適用するのと同じようなものです。ほとんどのカメラでは、これらのカメラ内調整をオフにしたり、明るさ、コントラスト、彩度、シャープネスなどを自分で設定したりすることができます。また、これらの設定がオンになっていても、Rawファイルには適用されませんのでご注意ください。

露出過多とハイライトのクリッピング

デジタルカメラの中でも特に便利な機能の一つとして、撮影した画像のヒストグラムを確認できることが挙げられます。さらにハイライトが「切り取られ」、詳細情報のない完全な白として記録される可能性がある箇所を示すこともできます。しかしこれらは通常、切り取られたハイライト部分が黒いオーバーレイとして表示されます。注意しなければならないのは、ハイライトのクリッピング(場合によってはシャドーのクリッピングも)に関しては、ヒストグラムとクリッピング表示が正確でない場合があるということです。例えば、私のカメラでは、カメラのプレビューでハイライトのクリッピングが表示されているショットでも、LightroomやAdobe Camera RawでRawファイルを扱うと、クリッピングがない場合があることがわかりました。

下の画像は、シャドートーン、中間色を多く含むショットと、波打ち際の非常に明るいハイライトを含むショットのカメラディスプレイの写真です。カメラのディスプレイには、明るい波打ち際の上に黒いハイライトのクリッピング表示されています。また、カメラのヒストグラムでもハイライトが切り取られているように見えます。

Image-2-camera_clipping
Image-3-camera_histogram

カメラのディスプレイ(ヒストグラムとクリッピング警告の両方)通りにそのまま受け取ると、露出を下げるためにカメラの設定を調整するしようと思うかもしれません。しかし、私は自分のカメラをよく理解していて、カメラの表示とLightroomでRawファイルを処理したときに見えるハイライトのクリッピングには、通常相違があるとうことを知っているので、そのような調節を行うことはありません。カメラの表示ではクリッピングされてても、実際のRawファイルではクリッピングされていないか、ごくわずかなクリッピングしかされていないことが多いのです。

下の写真を見ていただければわかるように、Lightroomの未調整Rawファイルでは、ハイライトクリッピング(Hightlight Clipping)が全く見られず(ヒストグラムの上にあるハイライトクリッピングの三角形はオンになっていない)、ハイライトクリッピングを示しているカメラのヒストグラムとは明らかに異なっています。この画像の場合、1/3段の露出オーバーで、カメラではハイライトクリッピングが発生しているように見えても、ハイライトクリッピングのない素晴らしいファイルを得ることができました。もちろん、お使いのカメラによって「マイレージ」は異なりますが、重要なのは、カメラのヒストグラムや画像プレビューの情報をより正確に解釈するために、どの程度の差があるのかを知ることです。

まとめとして、カメラがハイライトクリッピングどのように表示しているかと、実際のRawファイルを画像編集ソフトで見たときに、どのような違いが考えられるかをテストするべきということです。これは、画像とカメラ背面のヒストグラムを見て露出を判断するという点で、非常に重要な情報です。例えば、上の海岸線のショットは、3枚撮りのHDRの中で一番明るいショットでした。しかし、もし私が単発で撮影していて、カメラのハイライトクリッピングの表示方法と実際のハイライトクリッピングの違いにまだ慣れていなければ、露出を変えてもう一回撮影してみようという気になるかもしれません。しかし、実際のRawファイルがどのようなものかによって、クリッピングがカメラの表示ほどひどくないことや、Rawファイルを調整できること、ハイライトのディテールが失われないことがわかるのです。

ショーン・ダガン(Seán Duggan)は素晴らしいアートフォトグラファー、作家、教育者、Adobe Certified Photoshop Expertであり、従来のダークルームとデジタルダークルームの両方で豊富な経験を積んでいます。15年以上にわたり、執筆や教育を通じて、写真家がデジタル写真やデジタルダークルームのテクニックの習得を支援しています。彼の基本理念は、どんな状況でもイメージの可能性を見出し、日常の中に非日常を探し、カメラとデジタルダークルームの両方で、シーンを解釈するユニークで独特な方法を探し出すことを支援することです。

レギュラーシリーズの「Mobile Photography Weekly」を含む、LinkedIn Learning / Lynda.comにて、写真、Photoshop、モバイル画像作成に関する20以上のオンラインコースを持つ。Photoshop Masking & Compositing (第2版, 2012)、Real World Digital Photography (第3版, 2010)、The Creative Digital Darkroom (2008), Photoshop Artistry (2006) の共著者で、Kelby MediaのLightroom Magazineで彼のLightroom Tipsのコラムを見ることが出来る。

ウェブサイト: http://www.seanduggan.com

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